大っ嫌い!!



アイツ‥



空を見ながら泣いてたんだ‥







それを見た俺は、無意識にアイツの方へ走っていた。



アイツは俺に気づくと、顔を背けた。



「なに泣いてたんだよ?」

「‥別に‥泣いてないし‥」


そう言うアイツの声は、

いかにも泣きましたって感じの鼻声だった。


バレバレだったけど、俺はあえて

「‥そっか」


気づいてないフリをした。


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