初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~
柊は自分の肩に置かれた瀬戸川先輩の手を軽くパンッと払った。
「…無理だって。
汗とか…泥とか。面倒臭ぇ。
………絶対、無理。」
軽く先輩を睨んでそう言うと彼はまたもやスタスタと早足で歩き出した。
「……いっ…や~。
またまた振られちゃったな。
あいつなら確実に無敵のエースストライカーになれるのに。
なぁんであんなに冷めてんだろーな」
ブツブツと先輩がぼやいている。
それを聞きながら俺も先輩と同じ事を考えていた。
高等部になって初めて柊と同じクラスになって、席が隣になった事から俺はアイツとそれ以来何かにつけて共に行動する様になった。