初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~
「客だと!?お前、金を受け取ったのか!?」
「…?そうだよ?
いけなかったか?」
「ばっ…!」
俺は椅子から離れて早足でドアに向かった。
「柊!?どこに行く」
「E組だよ。杏奈に会って来る」
「何血迷ってんだよ。
お前が普通棟に行くと大騒ぎになるぞ」
「だけど…」
千尋はニヤニヤ笑いながら言った。
「あれれれ?柊くん。
杏奈ちゃんはお客さんじゃないの?
何で?」
「いや、何でって」
「レンタル契約は成立したんだろ。
それ以外に何があるんだよ」
「………」