初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~

彼女の手が俺の背中をギュッと掴む。

…杏奈。

例え、さっきキスしていても関係ねぇから。

……お前だけだから。

そう思いながら彼女の肩に顔を埋める。


「なあ。また今日もフケよ?」

そう言って彼女の目を見る。

「だっ!!駄目だよ!!」

「何で…?」

「そんな!!二日も!!バカじゃないの!?」

「…バカじゃねぇ。
少なくともお前ほどは」

「勉強の話じゃないの!!
そんなサボってばっかり」

「え?二日間くらいじゃ全然足りねぇよ。
なあ、いっそ休学して一年くらい旅行でもすっか?」

「冗談に聞こえないからヤメテ~!」







< 196 / 251 >

この作品をシェア

pagetop