初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~
彼女の手が俺の背中をギュッと掴む。
…杏奈。
例え、さっきキスしていても関係ねぇから。
……お前だけだから。
そう思いながら彼女の肩に顔を埋める。
「なあ。また今日もフケよ?」
そう言って彼女の目を見る。
「だっ!!駄目だよ!!」
「何で…?」
「そんな!!二日も!!バカじゃないの!?」
「…バカじゃねぇ。
少なくともお前ほどは」
「勉強の話じゃないの!!
そんなサボってばっかり」
「え?二日間くらいじゃ全然足りねぇよ。
なあ、いっそ休学して一年くらい旅行でもすっか?」
「冗談に聞こえないからヤメテ~!」