初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~
「ではもう一方は…」
議長と書かれた三角すいの前に座っている彼が再度柊に訊ねる。
「…これは…女子のハンドボールか。
三度目の申請だな。
これは許可する。
場所はテニスコート横のコートだ」
「え?あそこは草が荒れてとても…」
「半年前に廃部になったアーチェリー部の予算を使って草刈り機とボールと玉入れの鉄カゴを買う。
後は彼女達が自分達でやるさ。
これだけの情熱があるからね」
そう言って柊は書類に大きな判子をポン、と押した。