初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~
「うーん、いつもは意地悪だしなぁ」
「真面目に答えるな!
しかも然り気無くけなすな!」
「あ、ほら。意地悪になった」
「お前な……。
まあ、いいや。おいで」
柊が私を手招きする。
彼の前に私が移動すると細くて逞しい腕にヒョイと捕まる。
柊は私を膝の上に乗せてキュッと抱き締めてくれる。
「…柊、抱っこ好きよね…。
重くない?」
まるで自分が小さな子供にでもなったみたい。
「…重い」
……!
「降ります」