初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~

「うそうそ。軽いよ。逃げんな」

「んもう。ヤメテよね、本気にするから」

彼はクスクス笑いながら私の髪をそっとかき上げる。

後ろから耳を軽くカリッと甘噛みされてゾクリとする。

「やっ…!やめて」

「何で」

「くすぐったいよ」

「じゃあ、こっち向いて」

「え…」

「キスして」

「やだ。しない」

「何で」


柊の瞳が哀しげに一瞬揺らめく。

や、もう……。

そんな目で見ないでよ。




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