初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~

いや、ヤバい。
急にすごくムカついてきた。

ヤバい…もう、…止まらないっ…。

「大体あなた、何なの?
何でそんなに偉そうなのよ。

ナンバーワンだか何だか知らないけどね、私には関係ないじゃん。

私も場違いな事はよく分かってるからすぐに帰ります」

「ふぅん。やっぱり興味本位だったんだ。

そうだよな、恋する自分に憧れる、夢子ちゃんだもんなぁ。

お前みたいな女は一生恋愛なんて出来やしねぇよ」

…なっ…!!

…何で初対面のこの人にこんな事言われてるの?

しかも何で私の事を知ってるのよ。

いくら顔が良くて天才でも、この、人をバカにした態度は何なのよ。


結城くんは怒りに震えそうな私をじっと見つめたまま、不敵にニヤリと笑った。



< 38 / 251 >

この作品をシェア

pagetop