初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~
いや、ヤバい。
急にすごくムカついてきた。
ヤバい…もう、…止まらないっ…。
「大体あなた、何なの?
何でそんなに偉そうなのよ。
ナンバーワンだか何だか知らないけどね、私には関係ないじゃん。
私も場違いな事はよく分かってるからすぐに帰ります」
「ふぅん。やっぱり興味本位だったんだ。
そうだよな、恋する自分に憧れる、夢子ちゃんだもんなぁ。
お前みたいな女は一生恋愛なんて出来やしねぇよ」
…なっ…!!
…何で初対面のこの人にこんな事言われてるの?
しかも何で私の事を知ってるのよ。
いくら顔が良くて天才でも、この、人をバカにした態度は何なのよ。
結城くんは怒りに震えそうな私をじっと見つめたまま、不敵にニヤリと笑った。