初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~
―――「わあ、綺麗」
観覧車に乗って都会の街を見下ろす。
キラキラ光る宝石箱みたい。
「ね、結城くん、綺麗ね」
嬉しくなってついはしゃいでしまう。
「じっとしてろよ、揺れるだろ」
そう言って腕を引っ張られ、向かいの席から彼の隣に座らされる。
…きゃ…。
彼がネクタイを緩める仕草に、今まで平気だった心臓が突然、ドキドキしはじめた。
どうしよ、何か話した方がいいのかな。