初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~
驚きで固まる私の髪に彼の細い指がスッと差し入れられる。
そして更に密接させるかの様にクッと頭ごと押し込んでくる。
う……動け…ない。
し、信じられない。
何で…?どういう事!?
触れ合うだけの優しいキスは蕩ける様な感覚になる。
柔らかく私の唇をなぞるように包んでくる。
……結城…くん…。
私はそっとまぶたを閉じて、彼のくれる人生初の感覚にただ、身を委ねていた。