初めての恋の甘い誘惑~レンタル彼氏は学園王子~

私の両手を強く掴んで私を動けなくしたまま、結城くんが私の顔の近くからギラギラと私を見ている。

その目の奥に微かな怒りが滲んでいる。

…何よ、本当の事を言われたからって、そんなに怒って。
あなたらしくないわよ…。


私がフンッと顔を背けるとグッと顎を掴まれ元の位置に戻される。

「!!」


「…言って。
キスして……欲しいって」


…はあ?何を……。

「言え!!
抱き締めて欲しいって。
俺が欲しいと…、言えよ」







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