俺と君の物語
勢いよく洗面所を飛び出しベッドを確認する。

「ほら、俺には何も見えな」

い筈がなかった。

それはちゃんとベッドの上に横たわっていた。

それは気持ち良さそうに寝息をたて眠っている。

落ち着け、落ち着くんだ俺!

きっとこれは夢なんだ。

日頃から溜まりに溜まっているストレスが見せている夢。

だってありえないだろ?

彼女いない歴三年、女友達はおろか普通の友達すらまともにいない俺のベッドで。



「女の子が寝てるなんて…」
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