俺と君の物語
どういうことだ、これは?

見たところ女の子は俺より年下だ。

えーっと、俺が二十歳だからたぶん十六、七歳ってところか。

もちろん、俺には高校生の女の子に知り合いなんていない。

顔をよく見るとまだ幼さを残しているが、日本人形のような綺麗な顔立ちをしていた。

腰辺りまであるであろうか、さらさらときめ細かやかな黒髪がより一層それを引き立てている。

やばい、この子めっちゃ可愛いいじゃないか。

少し心臓の鼓動が速くなるが、状況が状況だけに楽しんでもいられない。

とりあえず今考えるべきことは、何故俺のベッドで女の子が寝ているのか、だ。
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