サクラドロップス

「・・・季節のせいですかネ」



小さく溜息をついて、ひとり言。



うん、きっとそうだ。そうに違いない。

今朝の、あの流れは、いつものアタシではアリエナイ。



『・・・季節の、せい、ね』



サラサラと雪のように

サクラ舞い散る

この、季節の・・・




遠くなる校舎と桜の木を眺めながら、アタシは自分に言い訳するかのように

心の中で、何度も自分にそう言い聞かせた。

何度も、何度も------






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