サクラドロップス
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翌日・・・会社を休むことも考えたけど、そこは社会人としての誇りと、ツバサくんの『気をつけて行っておいで』と、言う声に押され、アタシは例によって例のごとく・・・給湯室の壁に寄りかかってお茶を飲んでいた。
すると・・・
「ユキ姉ぇ、おはようございまぁす。昨日はお疲れサマでした。これ、手伝えなかったエリからの差し入れでぇす」
と、言って入って来たエリカちゃんが、アナ・スイのヘアピンをプレゼントしてくれた。
「エリカちゃん、嬉しいけど、高いんじゃないの?」
と、聞くアタシに。エリカちゃんは笑って。
「昨日スロットで勝って、エリ、少しの間だけリッチだから大丈夫なんでぇす♪」
と、言ってフフっと笑った。
エリカちゃんみたいに可愛い子がスロットをやるなんて・・・
と、アタシは少し意外だったのだけれど、最近は若くて綺麗な子が趣味としてスロットをすることも多いみたい。
人はみかけによらないのネ。
「ってゆーかユキ姉ぇ、エリ、この前から気になってたんですけどぉ・・・もしかして、出来ちゃいました??」
「はぁ???ちょっ、いきなり何を言い出すの、この子は」
慌てて事務所を覗く・・・が、ラッキーなコトに、アタシ達2人の他は、まだ人の姿はなかった。
「その慌てぶり・・・やっぱりですかぁ?もしかして、安藤さんとぉ?エリ、やっぱりこの前余計なコト言っちゃいましたぁ?」
「ちちちち、違う!違うから!!」