サクラドロップス
と、アタシ達がじゃれあって(?)いるところに・・・
「オハヨウゴザイマス」
ほんの少しだけ、アタシと顔をあわせずらそうにした、安藤。
「・・・オハヨ。昨日は・・・アリガトウ」
『彼ならそれで通じるよ』
ツバサくんに受けたアドバイスを、アタシは早速実行してみる。
安藤と、ギクシャクするのは、嫌だった。
「・・・あ、イエ、こちらこそ・・・って何言ってんだオレ?スミマセン、頭のcpu増やして出直してきます!」
安藤は一瞬マジメな顔をしたあとに、クシャクシャっと、いつもの柴わんこみたいな顔になって笑うと、自分の机について資料の確認を始めた。
・・・とりあえず、ホッと息を吐くアタシ。
・・・と。
「ユキさん、安藤さんと、何かありましたネ?」
耳元で、怪しく囁くエリカちゃん。
アタシはブルブルと首を振って
「ナイナイ、何もないわよ」
と、小さな声でエリカちゃんに答えると
「ほら、少しはやいけど準備準備。今日こそはやく帰るわヨ」
と、言って、エリカちゃんの肩を抱いた。