サクラドロップス

夕飯を食べて、食器を2人で洗って

コタツに入って、みかんを食べながらくだらないテレビを見て、笑って

コタツの中が暑くなったサクラが時々出てきて、伸びをして

アタシ達はアリエナイ未来の予定を話す。


明日は、明後日は・・・

もうそろそろアスパラが安くなるから、ホタテとバター炒めで食べたいネとか

サクラが20年生きたら尻尾が2本になるかもネとか

あと半年もしたらツバサくんの身長が5センチは伸びるかもネとか


話す話題はつきなくて

順番でお風呂に入ってベッドに入った後も

最近コタツで寝るようになってしまったサクラがいない空間をあけて

カーテンの向こうの空が白々と、夜が・・・明ける頃まで・・・


アタシはどうしてもツバサくんと離れたくなくて、でも、それが叶わないことも知っていて、ならせめて1秒でも長くツバサくんとの時間を持ちたくて、ツバサくんが優しく頷いて聞いてくれるから、それに甘えて・・・


最後の最後に・・・ワガママを言った・・・




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