サクラドロップス
そんな風に思いながら部屋を見渡すと、この前捨てた筈のパキラが、何故かこざっぱりした状態でリビングに鎮座していた。
「・・・ゴミだし、コレ」
もう、ほんとヤバイ、アタシ。
月曜日、会社早退して病院行った方が良いのかな。
アルコール内科とかってヤツ?
そう思いながらそのゴミを捨てようとすると・・・
「みゃあ、みゃーあ」
と、サクラが足元にじゃれついて来た。
「んん?サクラ?コレはね、サクラの大好きな爪とぎじゃないのよー。サクラの爪とぎはちゃーんとあるでしょ?ん?そろそろ新しいのがほしい?でも、ほら、邪魔しないの」
と、言って、とりあえす玄関にパキラを移す。
するとサクラは、なおもみゃあみゃあ鳴いてパキラの側を離れようとしないので・・・
「何よサクラ、もしかして虫でもついてんの?」
アタシは、おそるおそる、パキラを覗き込む。
------と。