サクラドロップス
「ただいまサクラ」
ドアを開けるとすぐに玄関までかけてきたサクラを、アタシはやさしく抱きしめる。
「サクラ?サクラは、ずっとずっとイツキのこと、覚えてたんだね」
「みゃう」
「イツキのこと、すきだったんだもんね」
「みゃあ」
「そう、だよね。サクラはイツキに助けてもらったんだもんネ」
「みゅう。みゃーあ」
コロコロと、喉をならすサクラ。
拾った時、サクラは風邪をひいていた。
鼻と目ヤニが出ている位だったから、そんなにひどくなるとは思わなかったのに、小さなサクラの容態は、一晩で悪くなった。
『助からないかもしれませんよ』
そう言う動物病院の先生を説得して入院させてもらい、イツキは毎日病院に通って、サクラに声をかけていた。
5日後元気になったサクラは、イツキのことがだいすきになっていて、イツキが家にいる時は嬉しそうに彼のあとばかりをついて回っていた。
一緒に過ごしたのは・・・1週間足らずだったのに
サクラはちゃんと、イツキのことを覚えてた。
きっと、アタシの、分まで・・・
ドアを開けるとすぐに玄関までかけてきたサクラを、アタシはやさしく抱きしめる。
「サクラ?サクラは、ずっとずっとイツキのこと、覚えてたんだね」
「みゃう」
「イツキのこと、すきだったんだもんね」
「みゃあ」
「そう、だよね。サクラはイツキに助けてもらったんだもんネ」
「みゅう。みゃーあ」
コロコロと、喉をならすサクラ。
拾った時、サクラは風邪をひいていた。
鼻と目ヤニが出ている位だったから、そんなにひどくなるとは思わなかったのに、小さなサクラの容態は、一晩で悪くなった。
『助からないかもしれませんよ』
そう言う動物病院の先生を説得して入院させてもらい、イツキは毎日病院に通って、サクラに声をかけていた。
5日後元気になったサクラは、イツキのことがだいすきになっていて、イツキが家にいる時は嬉しそうに彼のあとばかりをついて回っていた。
一緒に過ごしたのは・・・1週間足らずだったのに
サクラはちゃんと、イツキのことを覚えてた。
きっと、アタシの、分まで・・・