サクラドロップス

自分で小さいとか言っちゃうかな。


でも


アタシは素直に、ツバサくんにゴミ袋を渡すと。

「じゃあ、たのもしいツバサくんに、お願いしようかな」

と、言って、肩をすくめてみせた。

けれどツバサくんは、アタシのそんな態度にも、嫌な素振りは見せずに。

「うん。任せて。管理人さんに昨日のお礼も言いたいしサ。あ、ボク、生き別れの弟ってコトになってるから、心配しないで?」

と、言って・・・ぐは。

ウィンクしたよ!!!このコは。


今時その怪しすぎる設定はどーよ?


とか、思いつつ、ウィンクにクラリと目眩を覚えるアタシなの。

かかか、可愛いと、何をやっても許されるのネ?

お姉さんの心臓には、ちょっと刺激が強かったな。

「わ、わかったわ。ベタな設定の方がかえって怪しまれないかもしれないわネ?じゃ、じゃあヨロシクね」

バクバクする動悸を隠しながら、アタシはツバサくんに手を振って、今度こそ、その場を後にした・・・


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