神様に見捨てられた世界で生きる僕ら

あの少年が、この少女をどれ程に大切にしているかというのは、

何度も何度も、

水面越しに見てきたから知っている。


少年が笑顔を取り戻そうとしているのも、

少年が深い愛情を少女に抱いていることも、全部、全て、





だからといって、少女を渡す気など

毛頭ない。


俺だって、少女を誰よりも愛しているのだから


それが例え、

交わることが許されなくても

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