神様に見捨てられた世界で生きる僕ら
その時のあたしは、圭の言葉を聞いて、更に溢れてくる涙を止められずに、縋るように圭の背に腕を回して泣いた。
心の中では、両親を奪った神様を恨むと同時に、
いつの間にか笑顔が作れなくなっていた。
表面上の笑顔なら、幾らだって出来るのに、
心から笑うことを、いつの間にか出来なくなっていた。
どこか、人間的に欠落してしまったあたしを、圭は見捨てなかった。
寧ろ、今まで以上に、隣に居てくれた。
以前は勿論のこと、最初は過保護かと思えるくらい、一緒にいてくれた。
今では圭の中で自制が効いてるのか、前ほどではないが過保護ではないにしろ、隣で笑ってくれる。
なのに、
どうして?
何処かで、間違ったのかな?
圭が嫌がるようなことしちゃったのかな?
もう、太陽みたいな笑顔は見れないのかな?
隣で、笑ってくれないのかな?
ねぇ、圭
あたしにとって、圭は・・・唯一の存在だよ。
貴方にとって、あたしは・・・・・・
どういう、存在だったのかな?