神様に見捨てられた世界で生きる僕ら
悩む太陽、縋る月...二日目
結局
俺は彼奴が一番で
人知れず、独り思い藻掻くのだ
*圭視点*
眠い。
非常に、眠い。
だが、目蓋を閉じても眠れない。
肉体的に非常に睡眠を欲しているのだろうが、精神的には睡眠を受け付けないらしい。
原因は、解っている。
ちなみだ。
俺が大切に思っている、幼馴染みの少女。
昨日の出来事から一夜明けた今も、俺の思考は彼女が占めていた。
独り、思い、藻掻いたって仕方がないのに。
今の俺は、グルグルと頭を悩ませていた。
その結果が、寝不足。
一睡も出来ずに朝を迎えてしまった。
今日は日曜日だから、両親は仕事だろう。
昼も近い時間だから、もう居ないのであろう。
耳を澄ませても、物音一つしない。
暫く目を閉じ、夏独特の空気を味わいつつ、ベッドの中でジッとしていたが時間が時間なので起き上がり、カーテンを開けた。
空は憎らしい程に晴れ渡り、雲一つ無かった。
俺の心とは裏腹な天気に、
舌打ちをして、目を背けた。