Distance of LOVE☆
悠月と2人で車に乗り込んで…家まで40分間のドライブが終了した。


「平気?
降りられる?」


彼女を降ろして、先に家に入れてやる。

身体冷やしたら…大変だし?


家に入ると、着替えもせずにベッドに腰掛けているゆづが。


「どうしたの?
早く着替えないと、風邪ひくよ?」


僕がそう言った後、ゆづが身体を預けてきた。


「ゆづ…?」


「ね、和っ…ぎゅっ…って…して…?
それから、ちゅーも…」


っ…///

ゆづ…なんでこんな甘えてくるの…?

可愛いけど…さ…///

なんか…あった…?


「仕方ないのっ…だって…私…嫌なんだもんっ!
いくら先生でも…麻美先生と並んでる和を見るの…ツラいんだからっ…」


そういうこと…か。


「ゆーづ。…ごめんね?
生徒の1人に取りに行かせるとか…すれば良かったね?
そこまで頭回らなくて、本当にごめんね?」


そう言いながら、彼女を優しく抱きしめる。

なるべく、お腹を圧迫しないように。


「あーあ。
もう…泣きそうな顔して…」


目にいっぱい涙を溜めながら、しきりに頷くゆづ。


「わかったから、泣くな?ゆづ、いい子なんだから。」


そう言った刹那、彼女の柔らかい唇に、そっと口付ける。


この先までいけないのが、ツラい。


「めずらし…ね…
和がこれだけしかしてこないなんて。」


軽いのだけだよ?

当たり前じゃん。


これ以上やったら、エスカレートするし。

今この時期は、ダメだって産婦人科医の先生に言われたの。


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