Distance of LOVE☆
……すると。
オギャ-!
分娩室まであと数メートルのところで…
廊下まで響いた産声。
…ゆづ、お疲れさま。
分娩室の上の赤いランプが消えたと同時に、
中から先生が出てきた。
主治医の朱音先生だ。
「ありがとうね。
貴方のあのピアノがなかったら、かなりの時間がかかっていたわ。
あれでね、彼女もリラックス出来たみたい。
安心して。
母子共に健康だから。
どうぞ入って。」
「ありがとうございます。」
先生に頭を下げてから、中に入る。
「か…かず…?」
ゆづはかなり疲れているみたいで、声が掠れていた。
「ごめん。
ごめんね?ゆづ…
立ち会ってあげられなくて…
よく頑張ったね。
お疲れさま、ゆづ。」
子供にそうするようにゆづに目線を合わせて、彼女の小さく丸い手をそっと握ってやる。
もう片方の手は優しく頭を撫でてあげた。
「ううん…大丈夫。
あの曲…ありがとっ…
覚えてて…くれたんだねっ…
和が隣にいる気がしてたの。
あの曲が流れてる間。
だからね…頑張れたんだよ?」
「うん。
僕のほうこそ…ありがとう。」
体力的に限界だったらしい。
僕に何か言おうとしたが、すぐに眠ってしまった。
可愛いな…
ホント…大変だったよね?
散々ゆづのこと抱いてるから分かるけど…
出産なんて…出来るの?
ってくらい…華奢な身体してるもん。
苦労して…産んでくれたんだよね。
僕との…愛の結晶を。
ありがとう、悠月。
僕は、ぐっすり眠っている彼女を起こさない程度の軽いキスをしてから、分娩室を出た。
オギャ-!
分娩室まであと数メートルのところで…
廊下まで響いた産声。
…ゆづ、お疲れさま。
分娩室の上の赤いランプが消えたと同時に、
中から先生が出てきた。
主治医の朱音先生だ。
「ありがとうね。
貴方のあのピアノがなかったら、かなりの時間がかかっていたわ。
あれでね、彼女もリラックス出来たみたい。
安心して。
母子共に健康だから。
どうぞ入って。」
「ありがとうございます。」
先生に頭を下げてから、中に入る。
「か…かず…?」
ゆづはかなり疲れているみたいで、声が掠れていた。
「ごめん。
ごめんね?ゆづ…
立ち会ってあげられなくて…
よく頑張ったね。
お疲れさま、ゆづ。」
子供にそうするようにゆづに目線を合わせて、彼女の小さく丸い手をそっと握ってやる。
もう片方の手は優しく頭を撫でてあげた。
「ううん…大丈夫。
あの曲…ありがとっ…
覚えてて…くれたんだねっ…
和が隣にいる気がしてたの。
あの曲が流れてる間。
だからね…頑張れたんだよ?」
「うん。
僕のほうこそ…ありがとう。」
体力的に限界だったらしい。
僕に何か言おうとしたが、すぐに眠ってしまった。
可愛いな…
ホント…大変だったよね?
散々ゆづのこと抱いてるから分かるけど…
出産なんて…出来るの?
ってくらい…華奢な身体してるもん。
苦労して…産んでくれたんだよね。
僕との…愛の結晶を。
ありがとう、悠月。
僕は、ぐっすり眠っている彼女を起こさない程度の軽いキスをしてから、分娩室を出た。