Distance of LOVE☆
んだよ…愛されてんな、ゆづ。

最高じゃん。


気のせいかな?
心なしか、ゆづのイラストが前より上手くなっている気がする。

まあ…久しぶりに見たからかな…彼女のイラスト。


プログラミングの作業を延々と続けていると、
プロデューサーさんから休憩しろ。
と声が掛かる。


「きりのいいところまで終わったら、休憩します。」

そう言って、僕は再びパソコンに向かった。


それから、あまりに集中していたため、目に若干の疲労感を覚えていた。


「さ、休憩がてら、ゆづと会ってきます。」


プロデューサーにそう告げてから、社を出ようとすると、ものスゴイ力で腕を引っ張られた。


「痛っ…!」


「悪い悪い。
お前は、奥さんのことになると周りが見えなくなるからな。
お前、そんな状態で車運転する気か?
…事故るぞ。」


確かに、休憩なしでパソコンに向かっていたから、かなり目は疲れているし…何より痛い。


「ったく…病院まで俺の車で送ってやる。
…来い。」


「ありがとうございます…」

プロデューサーさんの運転する外車に乗って、病院に到着した。


「あの…プロデューサーさん…何で…こんな…」


いつものプロデューサーさんなら、絶対こんなことしない。
仕事一筋だから。


「期待するな。
ただ、お前が事故ったら奥さんが悲しむと思っただけだ。」


そう言ったプロデューサーさんにお礼を言ってから、ゆづのいる病室に向かった。


「ゆづ。
ど?調子。」


「私は大丈夫。
悠香もいるしね。
調子どう?
って聞きたいのは私のほうだから。」


「そんな疲れた顔して…
どうしたの?
またどうせ、朝はまともに食べてないんでしょ?」


まともに食べてないっちゃ~食べてない。
バナナとヨーグルトだけの朝食がまともなものの部類に入るのかは不明だが。
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