Distance of LOVE☆
翌朝。

重い身体を起こして、部屋を出る。


リビングには、まだ日付が変わっても続いた祝賀会の食べ物の皿がそのままになっている。

仕事に行っている間に、片付けてくれるだろう。

僕の両親も叔父さんも、皆酒入ってるから、この家に泊まらせたし。

料理の残りを口にしてから、
まだ眠っている悠月にそっとキスを落として、家を出た。


いつもの駐車場に車を停めてから、エレベーターで僕の働く部署に。


タイムカードを押した後、カフェテリアに向かった。
目覚めのコーヒー、飲まないまま来ちゃったし。


カフェテリアに行くと、僕の同僚たちがすでに集まっていた。


「和之っ!!
どんな感じなの?
子供と家族3人での生活は。」


昨日の祝賀会の途中も、母乳飲ませたりオムツ替えたりで、大変そうだった。

いずれ僕も、あやしたりできるようにならなきゃいけないんだけど…当分は無理そうだ…

ってほんの少しだけ思った。
そのことをまず話す。


「まあ…いきなりパパだもんな…
でも、大丈夫だよ。
和之、親バカになりそうだしな。」


いや、もうすでになってるから。


「でも…浮気すんなよ?ホントに。
まあ…浮気なんて…程遠いだろ。お前には。」


トーゼン…でしょ。

僕…悠月しか好きになれないし。
あと、もちろん…悠香もね?


「あ、でも…美月ちゃんになら…浮気しそうって気持ちも分かるけどな~」


「そういえば…今日…だっけ?
来るの。」


「アフレコに来るんだよな~。
午後。
楽しみだっ!」


皆テンションが上がってきている。

声優さん…か…

そんな可愛いんだ?
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