Distance of LOVE☆

気持ち

なかなか…カンのいい子だな…
まぁ…いいや。


とりあえず、会社に戻って、駐車場にある自分の車に谷村さんを乗せて、自宅に向かった。


家のインターホンを鳴らすと、悠月がひょこりと顔を出した。


「あ…谷村 美月さん…ですよね?
一度会ってみたかったんですっ!
三ノ宮 悠月と申します。」

「谷村 美月です。
改めて、よろしくお願いします。」


谷村さんを案内する最中、ゆづの耳元で「成長したな」と声を掛けた。

なぜかって?


「三ノ宮 悠月」ってスムーズに言えたからだよ。


「何よっ…
もう、いい加減慣れたから!!
子供扱いしないでよっ!!」

拗ねてしまった悠月の頬にそっと口付けた。


「今はこれで許してね?
お望みなら、後でいっぱいしてあげるし。」


「お望み…じゃないわっ!!」

そんな僕たちのやり取りを、呆れるでもなく、笑顔で見つめていた谷村さん。


「私の従弟にも…早く、そんな感じになってほしいんですけど…(汗)
無理そうです。
彼、ドMでヘタレだし。」

谷村さんはそれだけを言うと、再び笑顔を見せた。


「従弟…いるんですね。
あ、谷村さん。
私に手伝えることあったら、遠慮なく言ってくださいね?
大体の経緯は和から聞いてますから。」


「ありがとうございます…すみません…
あの…私のほうこそ、和之さんと2人で会ったりしてて…すみません。」


「いいのよ別に。
ただの相談事でしょ?
浮気していたワクじゃないしね?」



< 128 / 167 >

この作品をシェア

pagetop