Distance of LOVE☆

本当の愛情

やっぱりな…


「相沢、車。
行くぞ?ベロナード家
ゼッタイ、悠香ちゃんたちもそこにいるだろ。
和之さんも?悠月さんもが乗って下さい?」


いつものリムジン……ではなくフェラーリでベロナード家へ。


コンタクトをとったのは、和之さん。
彼が、例の御曹司(姉さんの一応の婚約者)の前でピアノを演奏してやりたいと言って頼み込んだのだ。


和之さんがピアノを弾いている間、オレはホテルの監視カメラに映っていた男を探した。



…………いた。

どこかの倉庫に向かっているらしい。



その、角刈りの男にわざとらしく大声で話しかけた。


「どこだよ。
悠香ちゃんと、橋本。
宝月家の優秀なチャイルドマインダーなんだけど?」


「…………!!!」


「いいの?
言わないとさ、君のとこの御曹司とオレの姉さんとの婚約、破談にするよ?
…………マズイんだろ?系列グループの経営状況。」
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