Distance of LOVE☆
<奈留side>


私は、めでたく退院した。


とにかく、早く回復したかった。


慣れない場所で、慣れない環境で、私の代わりに頑張ってくれている雅志のために。


ふう。


退院まで、かなり長かった気がする。


たった2週間なのに…


たぶん、雅志にあまり会えなかったからかな…




「退院おめでとう。……奈留。」



「お母さん…」



退院のときに迎えてくれたのは、私のお母さんであり、産婦人科でもある、朱音さん。



「…気を付けて、これからも頑張るのよ?」



「分かった。ありがとう。
…お母さんもね?」




久しぶりに、フランスの、私の住まいに戻ってきた。



「お帰り。
…今日退院でしょ?
待ってたんだよ?」



「…雅志…」



何で…



「午前中、死ぬ気で頑張ったから、仕事抜けさせてもらったの。」



「退院おめでとう、奈留。」



「ありがと。」





久しぶりに、雅志と話した気がする。



「ね…キス…して?」




こんな甘えたことも言える。



「あっ…」


久しぶりの雅志とのキスは…やっぱり心地いい。



つい…キス以上の行為も望みたくなってくる。



「っ…///キスだけじゃっ…嫌っ…///」


「嫌なの?可愛い…」



そう言って、軽々しく抱っこして、ベッドへと連れて行ってくれる。


「久しぶり…だね?これも。」



分かったから、耳元でそのセリフ言わないでっ…



すでに、そのセリフの間に、下着姿にされていた。


「やめっ…///恥ずかしっ…」


丁度良いタイミングで、雅志の携帯電話が鳴る。


「ちょっと出て来るから、ちょっと待っててね?」



そう言って、このままの状態で待たされる羽目に。


しばらく見ない間に…ドSになった?



15分くらい放置されていただろうか。

ただいま。
と言いながら、雅志が帰ってきた。



「ふふ。
どんだけ我慢してたの?
すごいよ?ココ。」



何か月経っても変わらずに、私の一番弱いトコロを的確に触ってくる。



「あっ…///」


「久しぶりなんだし…
もう少し声出してくれてもいいんじゃない?」



「相変わらず…だね?ちゃんと、私のいいトコ、覚えててくれてるのね?」


「当たり前じゃない。僕の妻なんだから。」


「なっ…///」


さりげなく、そういうセリフで萌えさせてくるの。

ホントに、貴方は罪なオトコだ。



「あっ…///」


雅志の愛撫で、すでに果ててしまった。



















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