Distance of LOVE☆
久しぶりすぎるからか、すぐに果ててしまった。
そのままの流れで第2Rが始まっていたが、それでも同じだった。


「ごめんね…何か…」



「なんで謝るの?
謝らなくても、別にいいのに。」



「でも、なんか悪いよ…」



「オレは、好きだよ?そんな奈留も。」



そう言って、キスをしてくれる。


「私も…好きよ?」




「ふふ。奈留ならそう言ってくれると思ってた。



今日はもう寝な?

退院したばかりなのにこんなことしちゃったし。

疲れてるでしょ?」



「ごめん…今日だけはお言葉に甘えさせてもらうね?」




「いいって。」






ー翌朝。



「眠い…」



まだまだ、重いまぶたを無理矢理こすって、キッチンに向かう。



「あ、奈留。
起きた?おはよ。」




「おはよ…」



キッチンでは、雅志が私の代わりに朝食の用意をしてくれていた。



「まだ眠そうだよ?
朝ごはん食べたら寝な?」



「でも…雅志は大丈夫なの?
私、ちゃんと退院できたんだし…もう私の代わりに行かなくて大丈夫だよ?」



「そんなこと言って…まだ疲れてるんでしょ?

ダメだよ?
何かあってからでは遅いんだから。
今日までは俺の担当になってるからさ。
ゆっくり身体休めな?」


雅志には、何でもお見通しだなあ…



「じゃあ、そうさせてもらうね?」




「うん。そうしたほうがいいよ。
じゃ、オレは行ってくるから。

昼休憩くらいなら、電話に出られると思うから、どうしても寂しくなったら、電話してきな?」




私、そんな泣き虫じゃないんだけどな…



「寂しいとすぐ泣くじゃん?」




「そばにいてあげたいの。
2人きりのときくらいは…ね?」



もう…

出かける間際にそんな格好いいこと言ってくるの、反則だよ…




軽いキスを交わしてから、雅志を見送った。








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