Distance of LOVE☆
気付いた時には、私の家のベッドで横になっていた。



「ん…」



枕元には、心配そうな表情をした雅志がいた。



「奈留、意識失って院長室で倒れてたの。
ごめん…ホントごめん。
お前があんなに怒られてるときにかばいもしないで…病み上がりなのに精神的に負担掛けたよな…
あんなことがあったばかりなのに…」



そう言って、雅志が並べるのは悲痛な言葉ばかり。



そんなにきにしなくていいのに。



「謝らないでよ。雅志が悪いわけじゃないし。」



ちゃっかり”お前”呼びしてくれるしね。

私を少しでも笑顔にしてくれようとしてるんだね…


ありがと。




それにしても…


そう言って、再び深刻な顔に戻った雅志。


「何があったんだ?院長に…
昨日までは、あんな物言いをする人じゃなかった。」



「何かがあったとしか考えられないわね…
昨日私たちが職場を後にしてからの間に。」



「だな。」




「オレは、少しだけパソコンいじってるから、なんかあったら言って?」


雅志はそれだけを言って、部屋を出て行った。



ふう。


なんか…また迷惑かけちゃったな…



とりあえず、寝よう…



私はまた、深い眠りに落ちた。



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