Distance of LOVE☆
「ど…しよっ…
もし…それがホントならっ…
私…いつ和に言えばいいんだろっ…
ウィーン行ってからじゃ…また…和にっ…
迷惑かけちゃうよぉ…」


「ゆ…悠月ちゃん?
気持ちは分かるけど、今は落ち着こう?
こんなとこ…パピーに見られたら俺も生きて帰れないかもしれないんだし…さ。」

「ごめんなさいっ…」


つい、アルプスさんに泣きついてしまった自分に反省。


「ホラ、早く戻りな?
身体冷やしちゃダメだし、パピーも心配する。」


「ありがとうございます、アルプスさん。」


そう言って…部屋に戻るなり、ベッドに身体を投げ出す。
なるべく優しく。


いつの行為のときにデキた子かなんて、直感で分かった。


あの…ウィーンでのときだ。


あの日は、部屋に帰るなり、すぐに寝室に連れ込まれた。


「和っ…
宿題は…?」


「それも楽しみですけど、こっちのほうが楽しい要素、多いんですよ?
悠月の可愛い声…たくさん聞けますしね?」


そんな言葉から、和がウィーンに発つ前の晩より激しいコトを…
何度もされた。


「和っ…いいの?
もし…そのっ…
子供とか…出来ちゃったら…」


「大丈夫ですよ。
僕は…常にサイアクの事態を考えていますからっ…」

そんなことを…言っていたような気もする。


思い返してみると、ここ1ヶ月半もの間、生理が来ていない。


元々私は不順なほうだったから、気にも留めていなかったけれど…


妊娠しているかもしれないという不安が頭をもたげて、なかなか眠れなかった。
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