Distance of LOVE☆
それから数日。
つわりがひどい。
吐き気とダルさ。
何もする気になれなくて、ただベッドに横たわることしか出来ない。
ちゃんと食べなきゃダメだって分かってるのに、身体が重い。
ピンポーン…
玄関のチャイムが鳴る。
尋ねてきたのは、アルプスさんと春香と愛花。
でもすぐにその皆の顔が、白くボヤけて…
私は、駆け寄ってきたアルプスさんの腕に崩れ落ちるように倒れた。
だけど倒れる前に、和の顔が思い浮かんだ。
気が付くと、真っ白な天井。
周りにはブラウン管のTVなら花瓶しかない。
だけど、部屋の隅にはピアノが点在していた。
アルプスさんも春香も愛花も、泣きそうな顔してた。
「良かったー!
悠月、死にたい死にたいって言ってたんだよ?
あんた、どんな夢見てたのよ?」
「ほんとに。
私たち、皆ビックリしたんだから。」
その言葉を合図に、先生が入ってきた。
「悠月さん。
まともに食べていなかったみたいですね。
胎児も母胎も無事なのが不思議なくらいです。
今日から1週間、点滴です 。
それから、ヘモグロビンを増やす点滴も。
あなた、慢性的な貧血でしょ?」
結局、入院することになった。
入院して…2日目のこと。点滴を終えて、主治医の朱音さんが去って行った後…
なんだか急に寂しくなった。
「和っ…
会いたいよっ…」
こんなこと呟いても…来てくれるはずないのにね。
もう、私なんかに、愛想尽かしちゃったかな?
嫌な考えだけが頭を巡る。
「もう…
ちゃんとご飯食べて待ってて下さいね
って言ったばかりでこんなになって…
そういうところ…相変わらずですね?」
え……
「何で…こんなときに…
来るのよっ…
バカ和っ…」
私が一番愛している人は、有言実行の人でした。
つわりがひどい。
吐き気とダルさ。
何もする気になれなくて、ただベッドに横たわることしか出来ない。
ちゃんと食べなきゃダメだって分かってるのに、身体が重い。
ピンポーン…
玄関のチャイムが鳴る。
尋ねてきたのは、アルプスさんと春香と愛花。
でもすぐにその皆の顔が、白くボヤけて…
私は、駆け寄ってきたアルプスさんの腕に崩れ落ちるように倒れた。
だけど倒れる前に、和の顔が思い浮かんだ。
気が付くと、真っ白な天井。
周りにはブラウン管のTVなら花瓶しかない。
だけど、部屋の隅にはピアノが点在していた。
アルプスさんも春香も愛花も、泣きそうな顔してた。
「良かったー!
悠月、死にたい死にたいって言ってたんだよ?
あんた、どんな夢見てたのよ?」
「ほんとに。
私たち、皆ビックリしたんだから。」
その言葉を合図に、先生が入ってきた。
「悠月さん。
まともに食べていなかったみたいですね。
胎児も母胎も無事なのが不思議なくらいです。
今日から1週間、点滴です 。
それから、ヘモグロビンを増やす点滴も。
あなた、慢性的な貧血でしょ?」
結局、入院することになった。
入院して…2日目のこと。点滴を終えて、主治医の朱音さんが去って行った後…
なんだか急に寂しくなった。
「和っ…
会いたいよっ…」
こんなこと呟いても…来てくれるはずないのにね。
もう、私なんかに、愛想尽かしちゃったかな?
嫌な考えだけが頭を巡る。
「もう…
ちゃんとご飯食べて待ってて下さいね
って言ったばかりでこんなになって…
そういうところ…相変わらずですね?」
え……
「何で…こんなときに…
来るのよっ…
バカ和っ…」
私が一番愛している人は、有言実行の人でした。