Distance of LOVE☆
その約束…忘れてないよな…?
奈留…
俺…奈留に何て言えばいいんだよ…
……。
俺が何か言って、変わるワケでもないかもだけど…
言ってみよう。
「俺の病院のことも…
動物病院の院長のことも…
気にしないでいいから。
俺が出来ることなら何でもするからさ…
無責任かもしれないけど…
子供…産んでほしいんだ。」
って。
だけど…
無常にも…
俺が病院に行ったときには、言えなくなってたんだ。
こんな言葉さえも。
オーナーの携帯が鳴る。
「あ…本当!?
分かったわ。」
運転席の執事に、スピードを上げるよう命令してから、
俺の目を真っ直ぐ見据えて言った。
「喜んでいいわ。
奈留ちゃん、麻酔から覚めたみたい。」
奈留、が…?
やった!!
喜んでいい、はずなのに…
日本の秋より寒いヨーロッパの夜の風が吹き込んできた。
「寒っ…」
すでに日付は変わっているらしい。
コートの襟を立てても、体感温度は変わらなかった。
奈留…
俺…奈留に何て言えばいいんだよ…
……。
俺が何か言って、変わるワケでもないかもだけど…
言ってみよう。
「俺の病院のことも…
動物病院の院長のことも…
気にしないでいいから。
俺が出来ることなら何でもするからさ…
無責任かもしれないけど…
子供…産んでほしいんだ。」
って。
だけど…
無常にも…
俺が病院に行ったときには、言えなくなってたんだ。
こんな言葉さえも。
オーナーの携帯が鳴る。
「あ…本当!?
分かったわ。」
運転席の執事に、スピードを上げるよう命令してから、
俺の目を真っ直ぐ見据えて言った。
「喜んでいいわ。
奈留ちゃん、麻酔から覚めたみたい。」
奈留、が…?
やった!!
喜んでいい、はずなのに…
日本の秋より寒いヨーロッパの夜の風が吹き込んできた。
「寒っ…」
すでに日付は変わっているらしい。
コートの襟を立てても、体感温度は変わらなかった。