Distance of LOVE☆
救世主
ガチャッとドアが開いて、まっすぐ奈留に歩み寄って、彼女の頬を平手打ちしたのは…
彼女の母親…
三咲 朱音さんだった。
「そんな理由で…中絶とか…
考えないでよっ…!
それでもあなたは私の…産婦人科医の娘なのっ…?」
それだけ言うと、奈留の母親は病室を出ていった。
ベッドに倒れこみながら、頬を押さえている奈留に大丈夫?
と声をかけた。
「大丈夫っ…
たまに、こうして平手打ちされたから…」
もう…
一応、手術した身なんだから、もう少し優しくしてあげようよ…
平手打ちは…やりすぎなんじゃないの?
と…少しだけ思ったのも事実なんだけど。
俺は、奈留の母親にそう言いに行くことも…考えた。
だけど…やめた。
いくら、夫だからって…やっていいことと、悪いことがある。
これは…奈留と朱音さんの問題。
俺が首を突っ込んでも…ややこしくなるだけだと思った。
「ありがとう。
奈留はちゃんと…俺のことも考えてくれてたんだね?だからもう…自分を責めたりしなくていいんだよ?」
俺がそう言うと…ようやく彼女が笑顔を見せてくれた。
やっぱ…奈留は笑ってるほうが可愛いな。
だけど…この笑顔も…一瞬だけのものだったんだ。
彼女の母親…
三咲 朱音さんだった。
「そんな理由で…中絶とか…
考えないでよっ…!
それでもあなたは私の…産婦人科医の娘なのっ…?」
それだけ言うと、奈留の母親は病室を出ていった。
ベッドに倒れこみながら、頬を押さえている奈留に大丈夫?
と声をかけた。
「大丈夫っ…
たまに、こうして平手打ちされたから…」
もう…
一応、手術した身なんだから、もう少し優しくしてあげようよ…
平手打ちは…やりすぎなんじゃないの?
と…少しだけ思ったのも事実なんだけど。
俺は、奈留の母親にそう言いに行くことも…考えた。
だけど…やめた。
いくら、夫だからって…やっていいことと、悪いことがある。
これは…奈留と朱音さんの問題。
俺が首を突っ込んでも…ややこしくなるだけだと思った。
「ありがとう。
奈留はちゃんと…俺のことも考えてくれてたんだね?だからもう…自分を責めたりしなくていいんだよ?」
俺がそう言うと…ようやく彼女が笑顔を見せてくれた。
やっぱ…奈留は笑ってるほうが可愛いな。
だけど…この笑顔も…一瞬だけのものだったんだ。