Distance of LOVE☆
朝目覚めると、

薄い掛け布団の下でぐっすり眠る…可愛い白雪姫が。

雪に負けないくらい白く綺麗な肌に残る…いくつもの紅い痕。


昨夜…僕が刻んだ。


だって…ゆづがあんなエロい服着るから…

我慢できなかったの。


だからかな?

つい…背中にばかり…線を描くように、残してしまった。


今、この状態で昨日の服を着たなら…印がモロ見えだろう。


そうだ…

今日は…彼女に…ウィーンの絶景を見せてあげるつもりなんだ。

早く…シャワー浴びて来なきゃ。


2回目の後は…さすがにマズイ。
彼女の香水の香りも残ってるし…

いつもより念入りにシャワーを浴びると、白雪姫はすでにお目覚めだったよう。

「お…おはよ。」


「もしかして…さ…
やっぱ…根に持ってた?
昨日のワンピ着てたこと…」


「そ…そういうわけじゃないけど…」


確かに可愛かった。


だけど…


「分かる?
例えバイト先の仲間でも…他の男に悠月の肌見られたくないの。」


耳元でそう言ってやると、案の定顔を真っ赤にして頷く。


数十分後、黒基調の花柄ワンピにグレーのニットコートを着て現れた彼女。


皆で昨日の場所で朝食を食べると、
僕とゆづとアルプスさんは、ある博物館に向かった。
ここの屋上…ウィーンの景色が一望出来るんだよね。
ホントは…夜来るといいんだけどね…


「また…来ようか?
今度は…3人で。」


彼女のお腹にそっと手を当てながら言った。


「はいはい。
イチャついてんな?」


3枚ほど…写真を撮った。

2枚は僕と悠月だけで。

3枚目は…アルプスさんも入れて。


車で戻ると、お留守番だった皆が会場のセッティングを手伝っていた。
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