Distance of LOVE☆
パーティーが終わると、真っ先に自分の部屋に戻る。
準備しなきゃだしね。

…帰国の。


「和っ…
置いてかないでっ…」


「置いていくわけ、ないでしょ?
そんな身体なんだし、一人で歩かせられないよ。
ったく…甘えんぼなエンジェルちゃんだな。」


「はいはい。
ストップ~。
仲良しは部屋でやろうね~。」


とかいって乱入してきたのは、すっかりお酒を呑んでほぼ出来上がりつつある、アルプスさん。

言われなくても…部屋でやりますよ!!


「まあ、ここでしてくれても良かったんだけどね。
生が見れる、生が見れる、生が見れるぞぉ~ハイッ!!」


勝手に歌い出すわ、言ってることが前と矛盾してるわ…

この人、もうダメだ。


「誰かこの人、責任持って介抱してあげてくださいね?」


お客さん向けの営業スマイルをアルプスさんを呆然と眺めている皆に向けながら言った。


冗談じゃない。

誰が、こんなところで仲良しするやつがいるんだよ。

僕だけなんだからね?

ゆづの裸、見ていいの。

僕だけの特権なんだから。

彼女を抱っこしながら、部屋に戻る。


「ビックリした…
アルプスさん、いつもあんななの?」


いや。
いつもはかなりお酒には強いんだけど。


「そんなことないよ?
テンション上がってるから回りが早いだけなんじゃない?」


腑に落ちない顔をしているゆづ。
まあ、ゆづはわかんないか。
…お酒、弱いしね?


「良かった。
あんなところで仲良しするのはごめんよ。」


「僕が許すわけないでしょ?僕はね、一番キライなんです。
僕以外の男にゆづの肌見られるの。
ね?エンジェルちゃん。」

「…嫌。
いつもみたく、呼んでよ…"ゆづ"って…」


っ…///上目遣いにウル目でそんなこと言うなって…
可愛すぎっ…///

覚悟しなよ?ゆづ。

スイッチ入ったの…

君のせい、だからね?
< 86 / 167 >

この作品をシェア

pagetop