Distance of LOVE☆
あれ…?

こっちのほうが…楽だと思ったのにな…


ゆづ…こんなのも初めてなの?

仕方ないな…

調教して…あげますかね。

でも…スーツだからなあ…

「ゆづ。ネクタイは外せるよね?
そうしてくれるなら…上だけは脱いであげるけど。」


そう言うと、おずおずとネクタイに手を掛ける彼女。
彼女の手が胸に当たるから…ヤバい。


「これで…いい?」


「…ありがと。」


軽く彼女の頬にキスをしたあと、

彼女の手を僕のズボンのベルトに掛けさせる。

いくらゆづでも…

分かるよね?
何してほしいか…


「和…いいの?」


そう言って、僕のズボンの真ん中にそっと触れ、片手で器用にベルトを外す。

器用なんだよね…ゆづ…
そういうところは…やっぱピアニストだね。


「和…興奮してる?」


「当たり前…でしょ?
ゆづだけだし。
ぶっ壊したい、なんて思うの。」


「じゃあ…仕方ない。
ホントは和に頼みたかったけど…
こっちのほうが、テンションあがるでしょ?」


彼女は、完全に話し終える前に、服を脱ぎ出した。
僕への礼儀のつもりなの?下着姿のまま、って。


「やっぱテンションあがってるね。
嬉しいな…」


ゆづに言われた通りだ。

自分がより窮屈になったのが…自分でも分かる。

そんなことを、漠然と思っていると、いきなり、自身が熱さを増した。

僕が興奮してるせい?

…違う。

僕の奥さんに握られているせいだ。


「アッ///ゆづっ…
上手いよっ…//」


ピアニストだからね。

手を使う作業は得意なんだよね…
ゆづも。


「でも…さ。
方法…他にあるんじゃない?」


そう言って、僕は彼女に向かってペロッと舌を出した。
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