Distance of LOVE☆
「んぁっ…もっと…できるはずだよね?
ゆづなら。」


僕が彼女に向かって柴犬のような舌を出してから数秒後。

僕の自身は、ゆづの口内で刺激を受け続けていた。

でも…まだ足りないんだよね…


「いいよ?
もっと奥…」


とか言ってみる。


「ムリぃっ…
だって、大きさがっ…」


そりゃそうだ。

ゆづが誘惑してきたんだから。
僕のがこんなになったのも…ゆづのせいだからね?


だけど…ゆづの舌から感じる熱さ。

それは…かなり熱い。


「ゆづも…限界でしょ?」


だって…すでに…彼女の太ももを通り越して、蜂蜜がシーツまで侵食してるんだもん。


そんなのを…見てしまったせいだろうか。

だんだん…さらに窮屈になってきた。


「あっ…」


初めてだから仕方ないが、彼女の歯が少し当たった。

甘噛みされたあとのような痛みが、じんわりと全身を包む。


その痛みも、すぐに甘い痛みに変わった。


「和っ…///」


あ…ヤバい。


予想より…かなり早い限界。


「ごめっ…」


コホコホと咳き込むゆづ。

「だ…大丈夫?
ごめんっ…///」


ゆづにはキツかったはずだ。

おそらく、この苦さにはゴーヤを100本集めても敵わないだろう。


「大丈夫だよ?
和のだし…///
何より…嬉しかったの。
和もね、ちゃんと感じてくれるんだ、って。
和を独占できた気がして。」


そう言ってくれて…嬉しかったよ?

だけど…まだまだウィーンの夜は終わらないよ?

今度は…ゆづの番だから。
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