Distance of LOVE☆
可愛いよな…

こないだまで横向きに寝てたのに…さ。悠月。

お腹に負担かけると良くないって産婦人科の先生に聞いてから、仰向けに寝てるんだもんな…


気付くと、布団の端が足の先にある。


「もうっ…風邪引いても…知りませんからね?」


そう言いながら、布団のを掛け直してやる。

軽く彼女の額にキスを落としてから、シャワーを浴びるために浴室に向かった。

悠月は…どんな生活してたんだろ。

僕がいない間。

シャワーを浴びながらふと…そんなことを考えた。


ま、いいか。

彼女に聞けば済むことだし。


「あれ…?
おはよ。」


シャワールームから出ると、目の前に悠月が。


「なんで…?
って思ったでしょ?
もう起きてたよ。
和がここにキスしてくれたとき。」


自分の額を指差しながら、笑って答える悠月。

その首筋には…クッキリと僕が印した紅い花が咲いていた。


「もうっ…///
あんま見ないでって…
顔洗いに来ただけだから。あと…和の鞄からこれ、取ってきたからさ…早く身体拭いてよ…
見てられないっ///」


「相変わらず…恥ずかしがりやちゃんですね?
何回も見てますよね?僕の裸くらい。」


「な…っ…///
だけど!!
何回見たって、慣れないものは慣れないの!!
次…私がシャワー浴びたいから、なるべく早くね?」

悠月はそれだけ言って、浴室から出ていった。


仕方ない。

早く着替えてあげますか。

着替えを終えた僕は悠月を呼びに行った。


「いいよ。
悠月はゆっくりで。」


そう言い残して、僕はバルコニーに向かった。

好きなんだ。

バルコニーから外を眺めるの。
この景色とももうすぐお別れだから、しっかり目に焼き付けておかなきゃ。
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