Distance of LOVE☆
それから、しばらくして…
ふと、バルコニーに姿を現した悠月。


「あ、ゆづ。…おかえり。」


「ただいま。
和…朝からそんなとこいて…風邪引かない?」


「大丈夫だよ。
…僕より…ゆづでしょ?
バスタオルだけだと…風邪引くよ?」


「うん…下着…取ってくるの忘れてて…」


もう…可愛すぎるんですよ…

下着ってワードだけで顔を真っ赤にするゆづが。
ゆづの下着なんて…何度見てると思ってるんですか?
即座に彼女のキャリーバッグのそばに行って、下着の入った巾着を取ってから、彼女に渡す。


「あの…和?
中…見てないよね?」


「見るわけないじゃないですか。
感触のない布には興味ないんです。
それとも…見てほしいんですか?中。」


「そんなワケないでしょ?…とにかく…ありがとっ!」

顔を真っ赤にしながら、再び浴室に戻ったゆづ。


今回は…悪気があってドSなワケじゃない。


バスタオル1枚のゆづを見てると興奮しちゃって…
ベッドに押し倒してしまいそうになったから。

そうなる前に…

ゆづをこのバルコニーから追い出したのだ。


僕はまだ大丈夫だけど…ゆづが限界だから。


しばらくして…再びバルコニーに姿を見せた…
僕の可愛い奥さん。


「すごいね…いい景色…」


「だね~」


バルコニーから2人で景色を眺められる。

そんな平凡な時間が、僕らにとっての楽しみ。


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