碧眼の天姫―刀の後継者


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「…………………」

「美琴…ちゃん……?」


美琴ちゃんは俺に体重を預けたままピクリともしない。


「美琴ちゃん…美琴っ…目開けて……」


手に、頬に触れても温もりを感じられない。


まさか本当に………
信じたくない…信じられない…


「嘘だろ…美琴ちゃん…
何で…何でだよ…美琴っ…」



どんなに呼び掛けても、体を揺すっても返事が無い。


「天姫…この長き戦いもようやく…」



そう言葉を残して鬼は姿を消した。









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