碧眼の天姫―刀の後継者


それを見兼ねたこの島の
長の一族、白蓮(ハクレン)家は唯一鬼と対抗出来る天宮家に命じた。


『その命を懸け、鬼を滅ぼせ』と…


本当…勝手な話だと思う。でも、異論は無かった。


幼い頃からずっと感じていた事がある。


自分は何故生まれ、何故存在するのか。


何かしなければ…
何をすべきなのか……


そして見つけた。
あたしが生まれる前、この世に生を受ける前から刻み込まれた使命みたいなモノを……


『その命を懸け、鬼を滅ぼす』



不思議とそれを自分の使命だと思えたんだ。










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