碧眼の天姫―刀の後継者
「私が聞きたいのはそんな事ではありません。
何故私を気にかけるのですか?好きでも無い男との間に生まれた私を…どうして…」
それから先は言え無かった。それはあたし自身が聞きたくて、聞きたくない答えだから。
母様に背を向ける。
「失礼いたします」
そのまま前へと足を踏み出した。
母様は何も言わない。
それが悲しいと思った。
やっぱりあたしは…
母様にとって傷でしかない。
分かっていたのに……
涙が…止まらない……