碧眼の天姫―刀の後継者
「…鬼……
天姫の名においてお前を
滅する」
天姫ノ刀よ…………
長きにわたり叶えられなかった悲願の為に……
祈りを刀へと捧げる。
「アマヒメーッ!!!!」
鬼があたしに迫る。
あたしは一歩も動かなかった。
「危ない!!」
後ろで男の声と女の子の悲鳴が聞こえる。
それでもあたしは動かない。鬼の爪があたしに触れようとした瞬間ー…
―ザシュッ!!!!!
あたしは刀を横に振るった。鬼は悲鳴を上げる事無く消滅する。
一瞬の出来事だった。
闇夜に血の雨が降る。