碧眼の天姫―刀の後継者
―ピカアアアアア!!!
光が差し込み視界が開けた。そこには…
「還ってきてっ…美琴!!!」
あたしを強く強く抱きしめる千年がいた。
「ち…とせ………?」
やっとのことで口に出来たのは愛する人の名前だった。
「美琴…美琴!!」
千年は私の頬を両手で包み込み私を見つめる。
その瞳は不安に揺れていた。
千年………
あぁ…あたしはこの瞳を知ってる。
大好きなあんたの瞳だ…
「光…くれて…ありがとう…」
大好き…千年……
言葉になんて表せないほどあんたを愛してる…
「届いてよかった…美琴が消えたら…俺っ…」
―ポタッ
頬に暖かい雫が落ちてくる。それが千年の涙だと気づくのに時間がかかった。
「美琴!!!!」
「千年……んんっ!!!!」
強く強く口づけられる。
千年の唇は涙で濡れていた。
「千年っ…」
「大好きだよっ…美琴っ」
何度も何度も唇を重ねる。ほてっていく体が互いの体温をさらに温めていくのだった。