碧眼の天姫―刀の後継者

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天宮家に帰ってから数日。ついに夜伽の日がやってきた。


外はすでに月が明かりとなってあたしを照らしてる。


―コンコン


「入って」

「失礼します」


部屋に入ってきたのは40代になる高い霊力を持つ一族の中から選ばれた人間の一人。


「姫、今宵は…」

「挨拶はいらない、早くして」


感情を消したあたしは、そのまま布団に横になる。


「では、失礼して…」


男はあたしの服に手をかけた。


そのままゆっくりと脱がされる。


「お美しい…」


男はそっと胸元に手を入れた。


「っ…」

涙が零れそうになる。
気持ち悪い…気持ち悪い…


男の肩越しに見える月を睨みつける。


決して涙が零れないように強く睨みつける。


―チュウッ


胸の突起を男に吸われた。あたしは汚れてく…


母様………
あなたはこんな辛い夜を過ごしてもあたしを…


愛してくれたんですね…


―ピチャッ


卑猥な音が静かな部屋に響き渡る。


男の手が茂みを分け、敏感な所へとたどり着いた。



嫌だ…千年……千年…











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