碧眼の天姫―刀の後継者


「…ならばその命、斬り捨てるまで!!!!」


草助様は突然、飾ってあった刀の鞘を抜き、あたしに斬りかかる。


突然の行動にあたしも千年も一歩も動けない。


あたし…死ぬの……?


せまりくる刃がスローモーションに見えた。


この刃は迷う事なくあたしを……


恐怖で目をギュッとつぶった。



―ザシュッ


何かが切れる音と、後頭部がやけに軽い違和感。


恐る恐る頭に手をやると…



「これ…は……?」


状況が飲み込めず、呆然と立ち尽くす。


でも唯一分かるのは、髪が短くなっているという事。










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