碧眼の天姫―刀の後継者
「…あぁ……」
空が明るい。
夜が明けたんだ……
「やっと…あたしは…」
自由に…なれた……
「おやすみ…千年……」
あたしは千年を見上げる。次に目がさめるのはいつだろう…
またすぐ、千年に会いたい。
「うん、おやすみ…。待ってる…待ってるからさっ…」
―ポタンッ
頬に何かがあたたった。
それが涙と気づくまでに時間がかかった。
「泣く…な…。大丈夫…必ず…会いに…行く……」
「っ…待ってる…」
その言葉を最後に、あたしは目を閉じた。
そして、深い眠りへと、つくのだった…